天気相談所の歴史
日立市天気相談所の成り立ちを掲載しています。
日立市天気相談所は、全国初の市営
による天気相談所です。
1952年6月1日に設立され、同年9月1日から業務を開始しました。日立市役所に気象を専門とする課が設けられたのは「日本鉱業日立鉱山による煙害対策」として行っていた気象観測を引き継いだことにはじまります。
日本鉱業日立鉱山による煙害対策
1908年に日立鉱山の製錬所では銅の製錬をしていました。しかし、この煙には亜硫酸ガスが含まれ、木々や農作物に被害をもたらしていました。そこで煙の流れを調べるために始められたのが「観測」です。煙の濃度や今後の気象状況を検討し、危険な場合は製錬所に連絡して排出ガス量を減量することで作物などの被害を予防していきました。そして、1951年には煙の中から亜硫酸ガスを回収する装置が設置され、そのおかげで作物への被害は減少し、気象観測の役目も小さくなり、日立鉱山の観測は廃止されました。しかし、当時は気象観測が希少な時代。存続を求める声が多くありました。こうして日立市が日立鉱山神峰山観測所を譲り受けて日立市天気相談所としてこれからも観測を続けることになりました。
みんなを守るために
観測が役に立ったんだよ!
日立の気象観測の年表
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日立鉱山が大雄院に気象観測所を設置
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茨城県が気象観測・日立鉱山が神峰山に観測所を設置
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大煙突完成
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日立鉱山高層気象観測所設置
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硫酸工場完成
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日立市天気相談所誕生
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予報業務許可(第2号)取得
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南部観測所設置
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北部観測所設置
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西部観測所設置
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本山観測所設置
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ホームページ開設
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諏訪観測所設置・全ての観測所のデータが市役所に集約
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十王観測所設置
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観測設備更新
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事務室が新庁舎4階へ移転・旧校舎屋上の観測機器を露場へ集約
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ホームページリニューアル
昔の天気相談所の様子
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