OBSERVATION観測
◇冬型の気圧配置が少なく、雨や雪が降る日が多くなる
2月は、冬型の気圧配置となることが少なく、南の海上に前線が停滞することが多く、雨や雪が降る日も多くなりました。
月平均気温は7.1℃とかなり高く、2月としては高い方から2位タイの記録となりました。月合計日照時間は196.9時間と平年並み、月合計降水量は21日の雨で平年を超え、63.5ミリと平年の119%でした。
上旬
本州南岸に前線が停滞、前線上を低気圧が何度か進む。期間の終わりは大陸から張り出す高気圧に緩やかに覆われる。
湿った空気の影響で雨が降る時が多く、5日は南岸低気圧により山間部は雪で積雪となったが、市街地は一時的に雪の時もあったが、雨やみぞれで積雪はなかった。6日は弱い雨(山間部は雪)。
中旬
移動性の高気圧の中心は本州の南を進み、高気圧に覆われて晴れの日が多くなった、15日頃は北日本を低気圧が進み、その後北から高気圧に覆われたが、高気圧は東へ進み、本州南岸に前線が停滞した。15日は前線が通過し一時的に雨となり、終わりは前線の影響で雨が降ったが、降水量は少なく、高気圧に覆われ晴れの日が多くなった。北日本を前線が進み、15日と20日は最高気温が20℃を超えるなど気温がかなり高くなる日もあった。2月中旬の平均気温、最高気温平均、最低気温平均とも過去最も高くなった。
下旬
はじめ本州南岸に前線が停滞し、雨雲が北へ広がる時が多くなった。大陸から張り出す高気圧に緩やかに覆われたが、終わりには低気圧が進んできた。北へ広がる雨雲により22日と23日には雪が降り、山間部を中心に積雪もあった。
●2月の気象観測値
●2月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
●2月の日立市役所における日最低気温と日照時間の推移
2月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は5.8℃で、水戸の月平均気温6.3℃より低くなりました。
月の降水量の市内平均は53.4mmで、最も降水量が多かったのは本山の78.5mm。最も少なかったのは南部支所の44.5mmと1.76倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量53.4mmに対して、水戸の月降水量は60.0mmと多くなりました。
●日立市内と水戸の2月の気温と降水量の観測結果