OBSERVATION観測
◇本州南岸に前線が停滞することが多く、雨の日が多くなる
4月は、本州南岸に前線が停滞することが多く、周期的に天気は変化しましたが、雨の日が多くなりました。
月平均気温は15.5℃とかなり高く、4月として最も高い気温となりました。月合計日照時間は151.7時間と平年の83%と少なく、月合計降水量は83.0ミリと平年の67%と少なくなり。
上旬
はじめ高気圧に覆われていたが、3日に低気圧が進んだ後、本州南岸に前線が停滞し、湿った空気が入りやすい状態が続いた。9日には前線上の低気圧により一時的に雨が強まった。気温は高く、雨の降る日が多く、日照時間は少なくなった。
中旬
9日に低気圧が進んだ後、高気圧に緩やかに覆われる日が多くなった。湿った空気や上層の寒気や気圧の谷の影響もあったが、雨は少なく、日照時間は多くなった。気温は10日に一時的に低くなったほかは平年より高い状態が続き、4月中旬の平均気温と最低気温平均は最も高い気温となった。
下旬
本州の南に前線が停滞し、前線上を低気圧が進むタイミングで雨雲が関東地方に広がり、天気が周期的に変化した。雨の日が多く日照時間は少なかったが、降水量も少なかった。気温は平年より高い日が続き、4月30日の最低気温は4月として高い方から2位となり、4月下旬の平均気温と最低気温平均は最も高くなった。
●4月の気象観測値
●4月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
●4月の日立市役所における日最低気温と日照時間の推移
4月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は14.6℃で、水戸の月平均気温15.6℃より1℃低くなりました。
月の降水量の市内平均は94.4mmで、最も降水量が多かったのは本山の129.5mm。最も少なかったのは南部支所の70.5mmと1.83倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量94.4mmに対して、水戸の月降水量は76.5mmと少なくなりました。
●日立市内と水戸の4月の気温と降水量の観測結果