OBSERVATION観測
◇下旬から雨の降る日が多い、気温が高い
6月は、はじめ南の海上にあった梅雨前線は、下旬になって本州付近に停滞するようになりました。前半は周期的に天気が変わり、中旬からは気温が高くなる日が増え、下旬は雨が降る日が多くなりました。
月平均気温は21.8℃とかなり高く、6月として高い方からの記録1位タイとなりました。また最高気温の平均も最も高くなりました。月合計日照時間は、151.6時間と平年の123%と多くなり、月合計降水量は116.0ミリと平年の74%と少なくなりました。
上旬
北から高気圧に覆われれる日が多くなったが、はじめ上層の寒気の影響もあって雨が降りやすくなった。期間の中頃からは晴れたが、終わりには南の海上にあった前線上を低気圧が進み、雨が降った。気温ははじめ平年より低い日が多く、後半は高い日がおおくなり、平年より高い気温となった。
中旬
南の海上に前線が停滞し、高気圧に覆われる日が多くなった。18日には前線上に低気圧が発生し前線も北上したが、19日にはまた南下した。16日から18日は雨が降る時もあったが、晴れの日が多くなった。気温は高い日が多く、連日夏日となり、中旬の平均気温と最低気温平均は高い記録1位となった。
下旬
はじめ高気圧に覆われたが、梅雨前線が本州付近に停滞するようになった。関東付近は前線の活動が弱く、晴れ間も出て気温が高くなる日もあったが、23日や28日は前線上の低気圧が進んだ。
●6月の気象観測値
●6月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
●6月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移
6月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は20.9℃で、水戸の月平均気温22.2℃よりやや低くなりました。
月の降水量の市内平均は130.1mmで、最も降水量が多かったのは本山の151.5mm。最も少なかったのは市役所の116.0mmと1.31倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量130.1mmに対して、水戸の月降水量は176.0mmと多くなりました。
●日立市内と水戸の6月の気温と降水量の観測結果