◇前線は東北地方に位置することが多く、気温が高い

　７月は、梅雨前線は中旬頃は東北南部から関東地方に停滞しましたが、上旬と下旬は東北地方にあることが多く、晴れて気温が高い日が多く、雨は連日のように、にわか雨がありましたが、降水量は少なくなりました。
　月平均気温は27.0℃とかなり高く、7月として高い方からの記録１位となりました。また最高気温の平均、最低気温の平均も最も高くなりました。月合計日照時間は、140．8時間とほぼ平年並、月合計降水量は86.0ミリと平年の54％と少なくなりました。

上旬
　はじめ前線は関東付近を南北に移動したが、4日頃からは日本海から東北地方に停滞し、上旬の終わりにはやや南下してきた。
前線の南側にあたり、晴れて気温が高くなる日が多く、３日からは真夏日が続き、７日から１０日にかけては熱帯夜となった。大気が不安定となり、連日雨が降りやすくなったが、降水量は少なかった。

中旬
　はじめ前線が東北南部から関東付近に停滞し、19日頃から前線は北上し高気圧に覆われるようになった。
　雨が降る日が多く、16日や20日など大気が不安定となり一時的に発達した雨雲が進む時もあったが、降水量はあまり多くなかった。気温は前半平年並み前後であったが、18日頃からは平年より高い気温となる。

下旬
　梅雨前線は日本海から東北地方にかかることが多く、関東地方は高気圧に覆われるが、湿った空気が入りやすい状態が続いた。
　高気圧に覆われて晴れて気温の高い日が多くなったが、連日にわか雨があり、小さいながらも発達した雨雲が通過した。猛暑日を２４日と２８日に観測、連日夏日で、熱帯夜も６日観測した。25日26日には山形県に梅雨前線の影響で大雨特別警報が発表された。

●7月の気象観測値

●7月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
　
●7月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移

　7月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は25.9℃で、水戸の月平均気温27.3℃より低くなりました。

　月の降水量の市内平均は117.8mmで、最も降水量が多かったのは南部支所の149.5mm。最も少なかったのは市役所の86.0mmと1.74倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量117.8mmに対して、水戸の月降水量は152.5mmと多くなりました。

　●日立市内と水戸の7月の気温と降水量の観測結果