日立市天気相談所

OBSERVATION観測

◇中旬にかけて大気が不安定な日が多いが、雨が少ない


 9月は、中旬にかけて、日本海から東北地方に前線が停滞し、大気が不安定となりましたが、下旬になると前線は本州の南岸から南に移動しました。
 中旬にかけ、気温が高い日が多く、雷を観測した日が多くなりました。下旬も湿った空気が影響があり、毎日のように雨を観測しましたが、降水量は少なくなりました。
 月平均気温は25.1℃とかなり高く、9月として高い方からの記録2位となりました。月合計日照時間は、146.3時間と平年よりやや多く、月合計降水量は45.0ミリと少なく9月として少ない方から3位の記録となりました。

 

上旬
 9日にかけて日本海から東北地方に前線が停滞した。台風10号から変わった低気圧や、高気圧の縁をまわるように湿った空気が入り、にわか雨が降る日が多くなった。
 市役所では降水量は多くならなかったが、特に上層の寒気が入った7日から8日は大子や群馬県内など、関東地方では局所的に大雨となったところがあった。

中旬
 12日頃からは、活動が弱まるときもありましたが、再び東北地方に前線が停滞した。連日大気の状態が不安定で、市役所では降水量は多くならなかったが雷を観測した。
 気温が高い日が多く、平均気温、最高気温平均、最低気温平均とも9月中旬として最も高くなった。

下旬
 前線上を低気圧が進み、22日には東北地方から本州南岸に前線が移動した。石川県能登半島では21日に大雨特別警報が発表された。前線に向かい海からの湿った空気が入りやすく、曇りの天気で、晴れ間が出るときもあったが、毎日弱い雨が降る時があった。

 


●9月の気象観測値


●9月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
 
●9月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移

 9月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は24.2℃で、水戸の月平均気温25.3℃より低くなりました。

 月の降水量の市内平均は70.3mmで、最も降水量が多かったのは西部支所の104.0mm。最も少なかったのは諏訪スポーツ広場の30.0mmと3.46倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量70.3mmに対して、水戸の月降水量は155.0mmと多くなりました。

 ●日立市内と水戸の9月の気温と降水量の観測結果