日立市天気相談所

OBSERVATION観測

◇天気は短い周期で変わり、雨が多い


 5月は、短い周期で天気が変わり、後半は前線が本州の南岸に停滞することが多くなりました。前半は気温が高い日が多くなりましたが、後半は低い日が多くなり、平均気温は平年並みになりました。雨の降る日が多く、降水量は平年の163パーセントと多く、日照時間は、平年の73パーセント少なくなりました。
月平均気温は17.2℃、月合計降水量は259.0ミリ、月合計日照時間は126.5時間でした。

 

上旬
 短い周期で本州南岸を低気圧が進み、晴れと雨を繰り返した。2日は上層の寒気などの影響もあり日立市の沿岸部付近に局地的な前線も発生して雨雲がかかり、100ミリ前後の総降水量となった。雨の日が多く、降水量は多くなり、気温は平年並みとなった。

中旬
 はじめ高気圧に覆われたが、高気圧の中心が東の海上に進み、後半は前線が北上し、湿った空気が入りやすくなった。気温は高く、中旬の平均気温、最低気温の平均はこれまでで最も高くなった。

下旬
 前線はやや南下し南の海上に停滞した。湿った空気が入り曇りの日が多く、雨が降る時もあった。終わりには上層に寒気を伴った気圧の谷が進み、北東の風の日が多く、気温は平年より低くなった。
 


●5月の気象観測値

 


●5月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
 
●5月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移

 5月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は16.4℃で、水戸の月平均気温17.7℃より低くなりました。

 月の降水量の市内平均は289.9mmで、最も降水量が多かったのは北部消防署本山の344.5mm。最も少なかったのは市役所の259.0mmと1.33倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量289.9mmに対して、水戸の月降水量は244.0mmと少なくなりました。

 ●日立市内と水戸の5月の気温と降水量の観測結果