OBSERVATION観測
◇前線の影響は小さく、気温が高くなった
6月は、本州の南に前線が停滞し、周期的に雨が降りましたが、高気圧に覆われることが多くなりました。平年よりかなり高い気温となり、6月の平均気温、最高気温平均、最低気温平均ともこれまで最も高くなりました。雨の日は少なく、降水量は平年の65パーセントと少なく、日照時間は平年の122パーセントと多くなりました。
月平均気温は23.0℃、月合計降水量は101.0ミリ、月合計日照時間は149.9時間でした。
上旬
はじめ北から高気圧に覆われたが、本州南岸を低気圧が進んだ後、本州の南に前線が停滞した。気温は後半ほど高く、平年より高くなった。
中旬
本州の南に前線が停滞し、中頃からは北上し活動が弱まり、高気圧に覆われるようになった。後半は気温が高い日が多く、中旬の平均気温はこれまでで最も高くなった。
下旬
はじめ高気圧に覆われたが、中頃から前線が停滞し、終わりにかけて南下して高気圧に覆われるようになった。台風第2号が伊豆諸島付近まで進み、熱帯低気圧として26日には茨城県の沖を北上した。雨は少なく、晴れの日が多く、気温が高くなった。下旬の平均気温、最高気温平均、最低気温平均はこれまでで最も高くなった。
●6月の気象観測値
●6月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
●6月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移
6月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は22.2℃で、水戸の月平均気温23.8℃より低くなりました。
月の降水量の市内平均は137.4mmで、最も降水量が多かったのは本山の174.0mm。最も少なかったのは市役所の101.0mmと1.72倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量137.4mmに対して、水戸の月降水量は138.5mmと多くなりました。
●日立市内と水戸の6月の気温と降水量の観測結果