OBSERVATION観測
◇気温が高く、大気が不安定な時が多くなった
8月は、高気圧に覆われる時と前線が南下してくる時が周期的にあり、気温が高く、大気の不安定な日が多くなりました。気温は平年よりかなり高く、最高気温の月平均は、これまでで最も高くなりました。降水量は周期的ににわか雨があり、量が多くなるときもあったことから、平年の115パーセント、日照時間は平年の127パーセントとともに平年より多くなりました。
月平均気温は27.7℃、月合計降水量は139.5ミリ、月合計日照時間は218.0時間でした。
上旬
台風第9号が関東の東の海上を進み、緩やかに高気圧に覆われたが、湿った空気の影響をうけた。5には北日本に前線が発生し、8日にかけて関東の南にまでに南下した。
大気の状態が不安定で、市役所では降水量は多くなかったが、日立市周辺では雷雨となる時が多かった。前線の影響で8日は鹿児島県で、11日は熊本県で大雨の特別警報が発表された。
中旬
前線は日本海側に北上後、南下し活動が弱まった。12日頃からは緩やかに高気圧に覆われるが、大気が不安定となる日もあり、市内でも一時的に雨が強まる時はあったが、降水量は少なかった。はじめ30度を下回る日もあったが、後半は、真夏日、熱帯夜が続いた。
下旬
南から高気圧に覆われたが、27日に前線が通過後は、高気圧に覆われたが、周期的に北日本を低気圧が進み、気温の差も大きくなった。27日は寒冷前線が通過し、大気が不安定となり降水量が多くなった。最高気温の平均は8月下旬として、これまでで最も高くなりました。
●8月の気象観測値


●8月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移


●8月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移

8月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は26.6℃で、水戸の月平均気温28.0℃より低くなりました。
月の降水量の市内平均は130.8mmで、最も降水量が多かったのは西部支所の179.5mm。最も少なかったのは南部支所の54.5mmと3.29倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量130.8mmに対して、水戸の月降水量は130.0mmとほぼ同じでした。
●日立市内と水戸の8月の気温と降水量の観測結果

