OBSERVATION観測
◇曇りの日が多くなる
10月は、周期的天気が変わりましたが、南の海上に前線があることが多く、湿った空気が入りやすくなりました。雨や曇りの日が多く、晴れの日が少なくなりました。気温は平年より高く、降水量は少なく平年の78パーセント。日照時間も少なく、平年の67パーセントでした。
月平均気温は18.0℃、月合計降水量は140.5ミリ、月合計日照時間は98.1時間でした。
上旬
日本付近は低気圧や高気圧が交互に進み、5日頃からは北から高気圧が張り出し、関東の南に前線がのびて湿った空気が入りやすくなった。雨の降る日が多く、気温も平年よりかなり高くなった。9日には台風第22号が非常に強い勢力で八丈島近海を進み、暴風、波浪と大雨の特別警報が東京都の伊豆諸島に発表された。
中旬
台風第22号のあと、台風第23号が14日に伊豆諸島南部を進み、その後は本州付近を前線が周期的に通過し、終わりには南の海上に停滞した。晴れの時間は少なく、降水量は多くはないが雨が降る時間は長くなった。
下旬
本州の南に前線が停滞し、北日本を高気圧が周期的に通過した。終わりには南の海上の前線上に低気圧が発生し、発達しながら関東を進んだ。前半は雨や曇りの日が多く、後半は晴れの日が多くなったが、終わりには雨となった。
●10月の気象観測値


●10月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移


●10月の日立市役所における日最低気温と日照時間の推移

10月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は16.7℃で、水戸の月平均気温17.5℃より低くなりました。
月の降水量の市内平均は145.8mmで、最も降水量が多かったのは北部消防署の168.0mm。最も少なかったのは西部支所の130.0mmと1.29倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量145.8mmに対して、水戸の月降水量は150.5mmとやや多かった。
●日立市内と水戸の10月の気温と降水量の観測結果

