◇平年より高い気温となる

　高気圧に覆われる時期と、低気圧や前線が進む時期と交互にありました。期間のはじめと中旬の後半、下旬の終わりは寒気の
影響もありましたが、暖かい空気が流れ込むときもあり、月平均気温は13.7℃と平年よりかなり高く、4月として高い方から3位を記録しました。月合計降水量は121.5mmと平年の98％、日照時間は263.5時間と平年の80％でした。

　上旬ははじめ気圧の谷の影響で雨の時がありましたが、中頃からは晴れて気温が上がりやすく、最高気温も20℃を超える日もありました。

　中旬ははじめ気温が高く、20℃を超える日があったが、中頃からは前線などの影響で雨の日が多くなり、最高気温が10度を下回る日もありました。台風1号が小笠原諸島付近を進み、直接の影響はありませんでしたが、湿った空気が入り雨の日が多くなりました。

　下旬は、本州付近と日本の北を低気圧や前線が進み、雨の日が多くなりました。暖かい空気が入ったため気温もあがり、最高気温が20℃を超える日が多くなりました。期間の終わりには寒冷前線が通過し、気温がやや低くなりました。


●4月の気象観測値
 　　　　

　●4月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
 
●4月の日立市役所における日最低気温と日照時間の推移

 ◇4月の日立市内の気温と降水量

　4月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。次いで十王交流センターと南部支所となっています。市内7地点の平均気温は12.8℃で、水戸の月平均気温13.9℃よりも1.1℃低くなりました。

　月の降水量の市内平均は134.6mmで、最も降水量が多かった本山の175.5mmに対して、最も少なかった南部支所は119.5mmと1.5倍の差がありました。また、市内7地点の平均降水量134.6mmに対して、水戸の月降水量は149.0mmと15mm近く少なくなりました。

●日立市内と水戸の4月の気温と降水量の観測結果