日立市天気相談所

OBSERVATION観測

◇前半は高く、後半は平年並の気温となる


 8月は、はじめ太平洋高気圧に覆われ気温が高く、後半は周期的に前線が通過し、北の高気圧に覆われ気温が平年並みから低くなった時もあっため、月平均気温は25.9℃と平年並となりました。
 猛暑日の日数は4日と8月として多い記録1位タイでした。降水量は平年の82%の99.5ミリ、月合計の日照時間は平年の80%の137.1時間でした。


 上旬
 7月下旬に引き続き、太平洋高気圧に覆われて、晴れて気温が高くなった。にわか雨が降る日があるが、雨量は少ない。
   8月4日からは北日本に停滞していた前線が南下し気温が低くなったが、8日頃からは再び太平洋高気圧に覆われて気温が高くなった。
   1日と9日、10日は猛暑日となり、1日、2日、8日から12日は熱帯夜が続いた

中旬
 太平洋高気圧に覆われていたが、勢力が弱まり、南の海上に発生した熱帯低気圧が台風第8号として13日に静岡県に上陸、関東南部や茨城県南部を通り太平洋を北東へ進んだ。
   台風通過後は太平洋高気圧や北からの高気圧に覆われ、その間に前線が通過するような状況を繰り返した。
   台風が通過する前後は夏日が多く、16日は猛暑日となったが、中旬の後半は30℃を下回る日が多くなった。

下旬
 「太平洋高気圧に覆われる」、「前線が通過し北からの高気圧に覆われる」、「前線が通過し太平洋高気圧に覆われる」という状態が続いた。高気圧に覆われても、湿った空気が入りやすく雲が多くなり、前線通過時には にわか雨が降った。
   気温の差は大きくなったが、平均すると平年並みとなった。日照時間もあまり多くなかった。
   台風第11号が小笠原諸島を通り、西へ進み、南西諸島の南に進んで猛烈な台風へ発達した。

 


●8月の気象観測値
      
  

 
●8月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
 
 
●8月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移


◇8月の日立市内の気温と降水量

 8月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。次いで南部支所、十王交流センター、西部支所となっており、25℃を超えています。市内7地点の平均気温は25.1℃で、水戸の月平均気温26.3℃よりも1.2℃低くなりました。

 月の降水量の市内平均は110.4mmで、最も降水量が多かった本山の156.0mmに対して、も少なかった南部支所は58.0mmと2.7倍の差がありました。また、市内7地点の平均降水量110.4mmに対して、水戸の月降水量は124.0mmと14mm近く少なくなりました。

 ●日立市内と水戸の8月の気温と降水量の観測結果