OBSERVATION観測
◇気温の変動が大きくなった
10月は中旬頃に前線の影響があり、ぐずついた天気となりましたが、はじめと終わり頃は高気圧に覆われる日も多くありました。
気温の変動は多くなりましたが、月平均気温は17℃と平年並み、降水量は少なく月合計降水量は63ミリと平年の35%。
月合計の日照時間は139.3時間と平年の94%でした。
上旬
はじめ千島近海や東の海上から高気圧に覆われ、晴れの天気となったが、4日には低気圧が日本海を進み、この低気圧からのびる 寒冷前線が5日に通過し、伊豆諸島付近に前線が停滞するようになった。4日と5日では気温が大きく低下し、6日以降も平年より低い気温が続いた。
中旬
関東の南や東に前線が停滞するようになり、降水量は多くないが、晴れの日も少なく、曇りの日が多くなった。気温も周期的に上下を繰り返した。中旬の終わり頃からは大陸からの高気圧が本州に張り出してくるようになった。
下旬
大陸からの高気圧が張り出し、高気圧に覆われる日が多くなってきた。晴れの日が多くなったが、高気圧がやや北に張り出す日もあり、湿った空気の影響で時々曇りとなった。北から寒気が入ってきたため、下旬の中頃は気温が上がらず、平年より低くなった。
●10月の気象観測値
●10月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
●10月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移
10月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は15.7℃で、水戸の月平均気温16.0℃よりも0.3℃低くなりました。
月の降水量の市内平均は65.9mmで、最も降水量が多かった本山の86.0mmに対して、最も少なかった南部支所は46.0mmと1.9倍の差がありました。また、市内7地点の平均降水量65.9mmに対して、水戸の月降水量は78.5mmと12.6mm少なくなりました。
●日立市内と水戸の10月の気温と降水量の観測結果