日立市天気相談所

OBSERVATION観測

◇暖かい空気に覆われ、気温が高い


 3月は、低気圧と高気圧が交互に進み、天気は周期的に変わりました。中旬頃は高気圧が北を進む事が多く寒暖の差がやや大きくなりましたが、月全体を通して暖かい空気に覆われ、
月平均気温は11.4℃と3月としては過去最も高い気温となりました。
 前半は降水量は少なく、晴れの日が多くなりましたが、中旬からは降水量は多くなり、月合計降水量は107.5ミリと平年より多く、月合計日照時間は185.1時間とほぼ平年並みとなりました。
 

上旬
 周期的に低気圧と高気圧が進んだが、低気圧は北を、高気圧は南を進む事が多く、雨は少なく日照時間は多くなった。暖かい空気が入りやすく、3月上旬の気温としては最も高い気温となった。

中旬
 引き続き周期的に気圧配置が変わったが、高気圧の進む位置が北に変わり、寒暖の差が大きく、降水量はやや多くなった。全体的には暖かい空気に覆われる日が多く、平年よりかなり高くなった。

下旬
 気圧配置は周期的に変わり、低気圧の影響と、湿った空気の影響により雨の降る日が多くなった。中旬に比べ寒暖の差が小さく、暖かい空気に覆われ、3月下旬の気温としては最も高くなった。


●3月の気象観測値


●3月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
 
●3月の日立市役所における日最低気温と日照時間の推移

 3月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は10.4℃で、水戸の月平均気温11.2℃よりやや低くなりました。

 月の降水量の市内平均は114.5mmで、最も降水量が多かったのは本山の157.0mm。最も少なかったのは南部支所の89.0mm。また、市内7地点の平均降水量114.5mmに対して、水戸の月降水量は92.0mmと少なくなりました。

 ●日立市内と水戸の3月の気温と降水量の観測結果