日立市天気相談所

OBSERVATION観測

◇天気は周期変化、気温が高い


 5月は、周期的に天気が変化しました。南西の風によるフェーン現象などにより、6日や17・18日は気温が高くなり、
月平均気温は17.5℃と平年より高く、5月の最高気温の平均は5月として過去2番目に高い気温となりました。
 低気圧により周期的に雨が降りましたたが、晴れの日が多く、月合計降水量は119.5ミリと平年の75%と少なく、月合計日照時間は192.3時間と平年の111%となりました。
 

上旬
 前半は高気圧に覆われた。中心が東の海上に進んでからも勢力を西に残したため、6日頃日本海にあった前線はゆっくりと南下し、7日から8日にかけて影響した。はじめは平年並みの気温となり、高気圧の後面に入った6日は南西の風が入り晴れて気温が高くなった。7日以降前線が通過したため気温は平年よりも低くなった。7日から8日の雨は関東地方南部では発達した雨雲が進み降水量が多くなったが、日立市では長い時間雨となったが、降水量はそれほど多くはならなかった。

中旬
 はじめ北から高気圧に覆われ、平年より低い気温となったが、14日に高気圧が東の海上に進むと、南から高気圧に覆われるようになり、暖かい空気が流れ込みやすくなった。18日は南西の風のフェーン現象などにより、最高気温は32.2℃と5月として最も高い気温となった。周期的に低気圧が進み、雨が降ったが、降水量はあまり多くはならなかった。

下旬
 南岸を低気圧が進むことが多く、はじめと終わりは雨が降ったが、晴れの日も多く、周期的に天気が変化した。気温は平年並みとなり、降水量は少なかった。


●5月の気象観測値


●5月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
 
●5月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移

 5月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は16.6℃で、水戸の月平均気温17.8℃よりやや低くなりました。

 月の降水量の市内平均は126.6mmで、最も降水量が多かったのは本山の145.0mm。最も少なかったのは市役所と西部支所の119.5mmと1.21倍の差であった。また、市内7地点の平均降水量126.6mmに対して、水戸の月降水量は162.0mmと多くなりました。

 ●日立市内と水戸の5月の気温と降水量の観測結果