日立市天気相談所

OBSERVATION観測

◇暖かく湿った空気が入りやすく、降水量が多く気温が高い


 6月は、前線が本州付近や北側にあることが多く、暖かく湿った空気が入りやすくなりました。
   月平均気温は21.8℃と平年よりかなり高く、6月として最も高くなりました。
   雨が降る日が多く、降水量がまとまった日も多く、月合計降水量は393ミリと平年の252%で、6月として2番目に多く、年間でも6番目に多い記録となりました。
   月合計日照時間は、120.2時間と平年の98%でした。
 

上旬
 台風第2号が南西諸島から日本の南を進み、2から3日にかけて本州付近に停滞する前線が活発となり、四国や近畿、東海地方では線状降水帯が多発した。その後一時的に高気圧に覆われるものの、本州付近に前線がのび、南の海上に進んだ台風第3号の影響もあり、9日には一時的に前線の活動が活発になり雨がまとまった。6月2日の日降水量は、6月として多い方から3番目の記録となった。暖かい空気が入り、気温はかなり高くなった。

中旬
 13日にかけて台風第3号や台風から変わった低気圧が伊豆諸島の南の海上を進み、その北の本州の南に停滞している前線の影響で、降水量は多くならなかったが、雨の降る日が多くなった。15日にかけては前線上を次の低気圧が進み、雨が降ったが、期間の終わりは関東地方付近では前線は南下し、北から高気圧に覆われた。

下旬
 はじめ前線は関東付近では南の海上に離れ、北から高気圧に覆われた。22日には前線上を低気圧が進み雨となり、再び前線は南の海上に南下したが、26日には前線は西から日本海側に北上し、その後弱まった。28日と29日は大気の状態が不安定となり、発達した雨雲が通過し、短い時間に大雨となった。6月28日の日最大1時間降水量46ミリと日最大10分間降水量15.5ミリはともに6月として多い方から3番目の記録となった。


●6月の気象観測値


●6月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
 
●6月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移

 6月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は21.0℃で、水戸の月平均気温22.2℃より低くなりました。

 月の降水量の市内平均は394.5mmで、最も降水量が多かったのは本山の477.0mm。最も少なかったのは西部支所の354.0mmと1.34倍の差であった。また、市内7地点の平均降水量394.5mmに対して、水戸の月降水量は423.0mmと多くなりました。

 ●日立市内と水戸の6月の気温と降水量の観測結果