OBSERVATION観測
◇大気の不安定な日が多く、気温が高い
7月は、前線が南北に移動し、中旬にかけて大気が不安定となる日が多く、下旬は太平洋高気圧に覆われるようになりました。
月平均気温は26.8℃と平年よりかなり高く、7月として最も高くなりました。最高気温と最低気温の月平均も7月として最も高くなりました。
毎日夏日となり、真夏日の日数は18日と7月として2番目に多く、最低気温25℃以上の日数は9日と7月として最も多くなりました。16日の平均気温、31日最低気温はともに7月として最も高くなりました。
にわか雨が多く、月合計降水量は82.5ミリと平年の52%と少なく、月合計日照時間は、225.4時間と平年の166%で、7月として3番目に多くなりました。
上旬
関東付近でははじめ前線の活動が弱まり、北から高気圧に覆われたが、7日頃からは本州日本海側から東北地方に前線が停滞し、湿った空気が入りやすくなった。
曇りで弱い雨が降る日が多く、7日頃からは晴れ間が出るときもあり気温が高くなり、大気の状態も不安定となった。
10日は発達した積乱雲が通り、にわか雨が降り落雷もあった。福岡県大分県では、10日大雨特別警報が発表された。
中旬
前線が日本海から東北地方にかかり、南北に移動をしながら、20日には関東の南の海上に前線が南下した。14日には秋田県で記録的な雨が降った。
南からの高気圧の圏内に入り、晴れて気温が高くなる日が多いが、大気の状態も不安定で、連日にわか雨あり、短時間で多くの雨が降った日もあった。
15日から18日は、にわか雨が少なく熱帯夜が続いた。14、19、20以外は30℃を超え、16日には36.5℃と猛暑日を観測。16日から18日の最低気温は25℃を上回った。
7月16日の平均気温は7月として高い方から1位の記録となった。
10日から13日は雷雨があり、局所的に短い時間に強い雨が降った。
下旬
関東の南の海上に南下した前線は23日頃には不明瞭となり、北の高気圧は中心を東へ移し、太平洋高気圧に覆われるようになった。
23日までは海からの風が入ったが、24日頃からは南寄りの風と変わり、気温が高い日が続いた。
27日から31日にかけて熱帯夜となり、24日からは31日かけては真夏日が続き、31日の最低気温は7月として最も高くなった。
●7月の気象観測値
●7月の日立市役所における日平均気温の推移とつくばにおける500hPaと850hPa気温の推移
●7月の日立市役所における日最高気温と日照時間の推移
7月の日立市内の気温の観測結果を比較すると、平均気温は日立市役所が最も高くなっています。市内7地点の平均気温は25.0℃で、水戸の月平均気温27.3℃より低くなりました。
月の降水量の市内平均は93.6mmで、最も降水量が多かったのは本山の139.0mm。最も少なかったのは十王交流センターの58.5mmと2.37倍の差があった。また、市内7地点の平均降水量93.6mmに対して、水戸の月降水量は106.5mmと多くなりました。
●日立市内と水戸の7月の気温と降水量の観測結果