OBSERVATION観測
月 | 観測の記録 |
1月 | 12月の終わりから日本付近には断続的に強い寒気が入り、冬型の気圧配置が続くようになりました。このため、晴れて乾燥した天気が続き、気温も低くなりました。月平均気温は2.9℃と平年を1.7℃下回り、1986年以来の低さとなりました。また、上層の寒気の影響で16日と24日に7cmと2cmの積雪がありました。 |
2月 | 2月に入ると気圧系の流れが変わり、偏西風の蛇行は解消して寒気の流入は弱まりました。冬型の気圧配置が続くことはなく、高気圧と低気圧が短い周期で通過しました。下旬には暖かい南風が入り、気温は平年を上回るようになりました。低気圧が本州南岸を通過することが多く、一時的に冷たい空気が入って雪が降ることが多く、降雪日数は6日となりました。 |
3月 | 再び偏西風の南への蛇行が大きくなり、寒気が入りやすくなりました。特に、上旬と下旬は平年よりも気温が2.4℃低くなりました。このため、月平均気温は5.3℃と平年より1.9℃低くなりました。これは、3月の平均気温としては観測開始以来4番目に低い記録です。また、7日は南岸を進んだ低気圧の影響で雪が降り、山間部の奥日立きららの里では8日朝の積雪が13cmになりました。 |
4月 | 3月に引き続き偏西風の蛇行が大きく、寒気が入り気温の低くなる日がありました。また、中旬から下旬にかけて、寒冷渦がたびたび日本付近を通過しました。この影響で大気の状態が不安定になり、雷の発生する日が多くなりました。 |
5月 | 中旬は移動性高気圧におおわれ、晴れて気温の高い日が多くなりました。しかし、下旬になると太平洋高気圧が強まり、日本の南に前線が停滞して曇りや雨の日が多くなりました。また、29日から30日にかけて低気圧が本州南岸をゆっくりと東へ進んだため、日立市役所では29日から31日にかけて3日連続して平均風速10m/sを超える北東の風が吹きました。 |
6月 | 下旬に入り、太平洋高気圧の勢力が強まるとともに前線が東北地方から日本海へ北上し、南から暖かい空気が入って気温が高くなりました。下旬の平均気温は24.0℃と日立市役所観測開始以来2番目に高くなりました。また、24日には南西の風によるフェーン現象の影響もあって最高気温34.3℃を記録し、6月の最高気温としては観測開始以来最も高くなりました。 |
7月 | 上旬の終わりから月半ばにかけて太平洋高気圧が強まり、晴れて気温の高い日が続きました。このため、上旬と中旬の平均気温は平年よりも4℃近く高くなり、日立市役所観測開始以来最も高くなりました。下旬に入ると、一転して1オホーツク海高気圧が張り出してきて冷たい北東の風が入るようになり、下旬の平均気温は22.8℃と平年より1.5℃低くなりました。 |
8月 | 中旬は太平洋高気圧が強まり晴れて気温が高くなりました。しかし、月初めと下旬はオホーツク海高気圧や本州南岸に停滞する前線の影響で下層へ冷たい空気が入って気温が低くなり、先月と同じように気温の変動が大きくなりました。 |
9月 | 上旬後半から中旬にかけては、日本の東から張り出す高気圧におおわれて晴れて気温が高くなり、厳しい残暑となりました。しかし、中旬の終わりから下旬の初めにかけて日本付近を北上した台風第16号と台風第15号の通過後、気圧配置は大きく変わり、寒気が南下してきて気温は平年を下回るようになりました。 |
10月 | 高気圧と低気圧が交互に通り、天気は周期的に変わりました。上旬は、日本付近で偏西風が大きく南へ蛇行し、北から強い寒気が入り気温が低くなりました。中旬に入ると、日本の南東で上層の高気圧が強まり暖かい空気が入ってくるようになって気温は平年を上回るようになりました。 |
11月 | 天気は周期的に変わり、一時的に寒気の入る時もありました。しかし、日本の南で上層の高気圧が強く、暖かい空気におおわれる日が多くて気温は平年より高くなりました。19日には、本州上を東北東へ進んだ低気圧に伴って南から暖気が入り、20時00分に最高気温19.7℃を記録しました。一方、関東地方内陸部では冷たい空気が地表を覆い、気温の上がらない現象が見られました。 |
12月 | 前半は曇りや雨の日が多くjなりましたが、16日に気圧の谷が東へ抜けた後は気圧の場が大きく変わり、断続的に寒気が入るようになりました。このため、冬型の気圧配置が強まり、乾燥した晴天が続くとともに気温が低くなりました。月平均気温は5.6℃と平年より1.7℃低くなり、2005年以来の寒い師走となりました。 |
更新日 12/01/17
名前 日立市天気相談所