日立市天気相談所

OBSERVATION観測

2017年の観測日誌(前月の観測記録から)

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○2017年の観測日誌

  観測の記録
1月 月の上旬と下旬後半は冬型の気圧配置が続かず、寒気の南下が弱かったため気温は平年より高くなりました。一方、中旬から下旬前半にかけては日本付近に強い寒気が南下し、気温が低くなりました。この結果、月平均気温は4.9℃と、ほぼ平年並みになりました。2011年から2014年にかけて寒い1月が続いた後、2015年からはほぼ平年並みの気温となる年が続いています。
2月 上旬後半から中旬前半にかけては冬型の気圧配置が強まり、晴れて乾燥した天気が続いて気温も平年よりやや低くなりました。月の後半は低気圧が日本海を通るようになり、周期的に暖気が入って気温が高くなりました。この結果、月平均気温は5.4℃と平年より0.8℃高くなりました。また、低気圧が日本海や日本の南を離れて進んだため、月降水量は22.0mm(平年比39%)と少なくなりました。
3月 3月6日に本州南岸と日本海を低気圧が進んだ後、日本付近には強い寒気が南下してきました。その後、下旬にかけて日本付近の下層は寒気におおわれたため、月平均気温は6.7℃と平年より0.5℃低くなりました。また、下層の寒気の影響で気温が上がらず、月最高気温は14.8℃と3月の最高気温としては観測史上最も低くなりました
4月 上旬後半から中旬にかけて南から暖かい空気が入り、気温の高い日が続きました。このため、月平均気温は12.6℃と平年より0.5℃高くなりました。特に、16日は北海道の北を進む低気圧へ吹き込む南西の風が入り、気温が高くなりました。日立市役所では最高気温25.5℃を記録し、今年初めての夏日(最高気温25℃以上の日)となりました。夏日初日としては平年(5月9日)より23日早く、観測史上5番目に早い記録でした。
5月 上旬後半から中旬前半と下旬半ばに天気のぐずつく時があった他は、高気圧におおわれて晴れる日が多くなりました。また、月の後半は南から高気圧におおわれるとともに下層へ暖かい空気が流れ込み、気温が高くなりました。月平均気温は17.9℃と平年より1.8℃高くなり、5月としては観測開始以来第3位の高い気温でした。
6月 上旬から中旬にかけては、移動性高気圧におおわれて晴れる日が多くなりました。下旬に入ると本州南岸に前線が停滞するようになり、天気がぐずつきました。しかし、前線の東側では活動があまり活発にならず、降水量の少ない状態が続きました。このため、月降水量は90.0mmと平年の半分程度しかなく、観測開始来第5位の少ない記録でした。
7月 上旬から中旬にかけて太平洋高気圧が勢力を強めて北西へ張り出し、本州付近をおおったため晴れて気温が高くなりました。下旬に入ると日本付近で偏西風が南へ蛇行するようになり、天気がぐずつきました。月平均気温は25.2℃(平年比+2.2℃)と、平年よりかなり高くなりました。また、最低気温が下がらず、日最低気温の月平均値は22.5℃と、観測開始以来最も高い気温となりました。
8月 中旬にかけて、オホーツク海高気圧が北から張り出すとともに本州南岸が気圧の谷場となることが多くなりました。このため、曇りや雨の日が多くなり、気温も上がりませんでした。この結果、月平均気温は24.3℃と平年より0.6℃低くなりました。また、月の日照時間は64.2時間(平年比37%)と平年よりかなり少なく、日立市役所観測開始以来2番目に少ない記録となりました。
9月 上旬前半は、東海上を北上する台風第15号と寒気の影響で、曇りや雨の降る日が続きました。その後は、高気圧と低気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変化しました。このため、気温と日照時間は平年並みになりました。なお、18日は日本海沿岸を北上した台風第18号に伴うフェーン現象の影響で気温が上がり、最高気温33.8℃と今年最も高い気温を記録しました。
10月 上旬と下旬は高気圧と低気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変化しました。中旬は本州南岸に前線が停滞し、曇りや雨の天気が続きました。また、下旬には二つの台風が上陸または接近したため、月の日照時間は101.5時間(平年比67%)と平年よりかなり少なくなりました。さらに、二つの台風に伴って200mmを超える雨が降ったことから、月降水量は312.0mm(平年比180%)と平年より多くなりました。
11月 中旬から下旬にかけて、北日本付近を低気圧が発達しながら頻繁に通過し、低気圧の通過後は一時的に冬型の気圧配置となって寒気が入りました。特に、中旬後半から下旬前半にかけては偏西風が日本付近で南へ蛇行し、強い寒気が流れ込むとともに天気のぐずつくときがあり、気温は平年よりかなり低くなりまし。また、月降水量は29.5mm(平年比38%)と平年よりかなり少なくなりました。
12月 中旬以降、日本付近で偏西風が南に蛇行するようになり、強い寒気が流れ込んで冬型の気圧配置となる日が多くなりました。このため、晴れて乾燥した天気が続くとともに気温が低くなりました。月平均気温は6.1℃と平年より1.2℃と低くなり、12月の気温としては2014年の平均気温6.1℃以来3年ぶりに寒い師走となりました。また、月の降水量は20.5mm(平年比47%)と平年より少なくなりました。

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更新日 18/01/11 
名前 日立市天気相談所