OBSERVATION観測
月 | 観測の記録 |
1月 | 12月の終わりから日本付近には断続的に強い寒気が入り、冬型の気圧配置が続くようになりました。下旬には、アムール川下流に上層の低気圧が停滞し、一段と強い寒気におおわれました。このため、月平均気温は3.0℃と平年を1.6℃下回り、去年に引き続いて寒い1月となりました。 |
2月 | 1月に引き続き偏西風が南へ蛇行し、寒気が入りやすい状態が続きました。一方で、日本の南で上層の高気圧が強まり、低気圧が本州付近を通過することが多く、雪の降る日が多くなりました。日立市役所では雪日数が7日になるとともに、17日には積雪8cm、29日には積雪3cmを記録しました。 |
3月 | 2月に引き続き偏西風の蛇行が大きく、周期的に寒気が入って月平均気温は6.6℃と平年よりやや低くなりました。また、南から暖気が入るようになって日本付近で低気圧が発達することが多くなりました。31日には日本海低気圧から南西へのびる寒冷前線に沿って南西の風が強く吹き、日立市役所では最大瞬間風速25.9m/sの南西の風を記録しました。 |
4月 | 3月に引き続き偏西風の蛇行が大きく、寒気の入りやすい気圧配置となり下旬の前半まで気温の低い日が続きました。このため、2011年の12月から5か月連続して月平均気温が平年を下回りました。月の終わりになると偏西風帯が北上して南から暖かい空気が入るようになり、ようやく暖かくなりました。 |
5月 | 4月に引き続き偏西風の蛇行が大きく、寒気が南下して大気の状態が不安定になる日が多くありました。このため、雷や激しい雨の降る日があり、月降水量は299.0mmと平年の196%になりました。これは、5月の降水量としては観測開始以来3番目に多い記録です。 |
6月 | 引き続き偏西風の蛇行が大きくシベリア付近に気圧の尾根が停滞することが多くありました。このため、オホーツク海高気圧が発達して冷たい北東の風が入りやすく、月平均気温は平年より1.0℃低くなりました。また最高気温も上がらず、夏日初日は17日と日立市役所観測開始以来2番目に遅い記録になりました。 |
7月 | 偏西風が蛇行して一時的に寒気の入る時があり、20日と22日には最高気温が20℃を下回りました。それを除く、中旬から下旬にかけては太平洋高気圧におおわれて気温が上がりました。17日に最高気温33.2℃を記録した後、20日の最高気温は19.7℃までしか上がらず、気温の変動が大きくなりました。 |
8月 | 上旬は寒冷渦の影響で気温の低い時がありました。中旬に入ると、太平洋高気圧が日本付近へ張り出してきて気温が高くなりました。特に、下旬は上層の高気圧の中心が本州付近に移動してきて、晴れて気温の高い日が続きました。この結果、月平均気温は26.3℃と平年より1.4℃高くなりました。また、下旬の平均気温は27.1℃と、日立市役所観測開始以来第1位の記録となりました。 |
9月 | 上旬から中旬にかけて太平洋高気圧の勢力が強く、気温の高い日が続きました。月平均気温は24.0℃と平年より2.2℃高くなりました。特に、中旬は日本の東で太平洋高気圧の勢力が非常に強まり、北日本から東日本へ張り出しました。このため、中旬の平均気温25.6℃と観測開始以来第1位の記録となりました。 |
10月 | 上旬は気温が高くなりましたが、中旬に入ると偏西風の蛇行が大きくなり、周期的に寒気が南下してくるようになりました。今年は秋に入っても気温の下がらない日が続いていましたが、12日に最低気温が13.3℃まで下がり、今季初めて最低気温が15℃を下回りました。これは平年よりも半月近く遅く、日立市役所観測開始以来1994年と2005年に次いで3番目に遅い記録となりました。 |
11月 | 10月の終わりから偏西風の蛇行が大きくなり、周期的に寒気が入りました。月の後半は下層へも寒気が入るようになり、気温は平年を下回る日が多くなりました。7日は寒気の影響で15時から30分間ほど雷雨となりました。その後、雨が止んですぐ日が射してきたため、副虹を伴った鮮やかな虹が見られました。 |
12月 | 引き続き偏西風の蛇行が大きく、上旬と下旬を中心に寒気が入りました。月平均気温は6.1℃と平年より1.2℃低くなり、昨年と同様に寒い師走となりました。特に上旬は冬型の気圧配置が強まり、上層から下層にかけて寒気が入ったために旬平均気温は6.5℃と平年より2.2℃低くなり、早い冬の訪れとなりました。 |
更新日 13/01/13
名前 日立市天気相談所