日立市天気相談所

OBSERVATION観測

2013年の観測日誌(前月の観測記録から)

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○2013年の観測日誌

  観測の記録
1月 12月の終わりから日本付近には断続的に強い寒気が入り、冬型の気圧配置が続くようになりました。下旬には、アムール川下流に上層の低気圧が停滞し、一段と強い寒気におおわれました。このため、月平均気温は3.0℃と平年を1.6℃下回り、去年に引き続いて寒い1月となりました。
2月 月の初めは南から暖かい空気が入り気温が高くなりました。その後は、数日の周期で低気圧が通過し、低気圧の通過後は冬型の気圧配置となり気温は低くなりました。下旬に入ると日本付近で偏西風が南へ大きく蛇行し、強い寒気が南下してきて一段と気温が低くなり、25日には最低気温-5.2℃を記録しました。最低気温が-5℃未満となったのは、2006年2月4日の-5.5℃以来のことです。
3月 偏西風の蛇行位置が日本の西側に移り、南から暖かい空気が入りやすくなって気温が高くなりました。このため、月平均気温は9.4℃と観測開始以来第2位の高い気温となりました。また、低気圧が発達して強い風の吹くことが多く、最大平均風速10m/sを超えた日は6日になりました。
4月 上旬は3月に引き続いて南から暖かい空気におおわれ、気温は高くなりました。しかし、上旬の終わりから日本付近で偏西風が南へ大きく蛇行するようになり、寒気が入りやすくなって気温は低くなりました。この結果、月平均気温は平年並みになりました。また、上旬は低気圧が発達して強い風の吹く日がありました。
5月 上旬は強い寒気が入り、気温が低くなりました。中旬以降も、冷たい北東風の影響で気温の低くなる時がありました。移動性高気圧におおわれて晴れる日が多かったことから、月の日照時間は243.0時間(平年比148%)と観測開始以来1982年の244.9時間に次いで2番目に多い記録でした。また、月の日射量は683.3MJ/m2と観測開始以来第1位の多い記録となりました。
6月 オホーツク海高気圧からの冷たい北東気流の入る日が多く、最高気温はあまり上がりませんでした。その中で、中旬は南から暖かい空気におおわれて気温が上がりました。15日には最高気温26.4℃を記録し、今年初めての夏日となりました。これは、夏日初日としては昨年の6月15日に次いで日立市役所観測開始以来3番目に遅い記録でした。
7月 上旬後半から中旬前半にかけて太平洋高気圧が強まり、晴れて気温の高い日が続きました。15日に上層の気圧の谷が東日本を通過した後、オホーツク海高気圧が張り出し気温が低くなりました。その後、下旬は上層に寒気が入り、にわか雨の降る日が多くなりました。特に、27日には市の南部で一時的に激しい雨が降り、日立港湾事務所で1時間降水量86mmを記録しました。
8月 上旬の後半から中旬にかけて日本の南で太平洋高気圧が強まり、西日本から東日本をおおったため、晴れて暑い日が続きました。中旬の平均気温は27.2℃と平年より2.3℃高くなり、観測開始以来3番目に高い気温となりました。また、上旬は上層に寒気が、下旬は西から湿った空気が入り、雷を伴ったにわか雨の降るときが多くありました。
9月 上旬から中旬にかけて太平洋高気圧が日本の南海上で勢力を西へ伸ばし、本州付近は暖かい空気におおわれました。このため、気温は平年を上回る日が多くなりました。16日に台風第20号が本州上を、26日に台風第20号が関東の南から東へ進んだ後、北から寒気が入り気温が低くなりました。17日の最低気温は13.8℃まで下がり、この秋初めて15℃未満となりました。
10月 日本の東海上で太平洋高気圧の勢力が強く、偏西風も平年に比べて北寄りに流 れたため、上旬を中心に南から暖かい空気が入り気温は高くなりました。特に、11日から12日にかけては日本海を進んだ気圧の谷に伴うフェーン現象により気温が上がりました。12日の最高気温は30.1℃を記録し、1999年10月12日と並んで最も遅い真夏日となりました。
11月 上旬は高気圧と低気圧が短い周期で通過し、変わりやすい天気となりました。中旬以降は日本付近で偏西風が南へ蛇行して寒気が入るようになり、冬型の気圧配置になることが多く晴れて乾燥した天気が続きました。このため、月の降水量は15.5mmと11月としては観測開始以来4番目に少なくなりました。
12月 日本付近では偏西風が平年より南寄りを流れ、西日本を中心に寒気が入りやすくなりました。このため、冬型の気圧配置となる日が多く、晴れて乾燥し天気が続きました。このため、月平均湿度は54.3%と平年より4%ほど低く、過去5年間では最も低くなりました。

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更新日 14/01/09 
名前 日立市天気相談所